江戸川区 ふろ水清浄剤を使っても翌日の風呂水の再利用は危険!風呂水の細菌数は一晩放置すると、約1,000倍に増加!
風呂水ワンダー・リフレッシュふろ水などに代表される、お風呂の残り湯を翌日追い炊きして再利用する際、入浴後に一粒入れておけばニオイやヌメリを防いでくれるふろ水清浄剤を毎日利用されているお客様のお宅へ追い炊き配管清掃(風呂釜洗浄)に行ってきました。
産まれたばかりの生後6ヶ月の赤ちゃんがいらっしゃるとのことで、追い炊きを使用した際に湯ドロなどが毎回出るようになり不安になって管理会社さんに連絡されたようでした。
東日本大震災以降、節水や節電への関心が高まったことで、翌日の入浴や洗濯に風呂水清浄剤を利用してお水の再利用をされている方はとてもたくさんいらっしゃいます。
以前にも残り湯による追い炊きを毎日されていらっしゃるお客様のお宅を洗浄させていただいた事がありますが、『その時の記事』入浴剤を使用されていた事もあって、その時はとても高い水質の汚染が確認されました。
前日のお風呂のお湯を排水された状況をそのままにしておいていただけたのですが、バスタブの底に砂のように見える汚れがたくさん残っていました。
築30年の賃貸マンションですが、浴室はキレイにリフォームされており、日々のお掃除もかなりていねいにされていらっしゃる様子。
循環金具を分解清掃した際、なんだかいつもと違う違和感が‥‥‥‥
最初は動物の毛ではないのかな?と思いましたが、どうやら衣類の繊維と思われる毛か綿のような大きなかたまりが詰まっていました。
入浴時に衣服から体に付着した繊維が毎日少しづつ浴槽内に侵入し、繰り返し追い炊きすることで徐々に配管内部や循環金具のフィルターに蓄積していったようです。
今回はこの繊維の詰まりによるトラブルはなかったようですが、この詰まりがもう少し大きくなっていたら、追い炊き時に浴槽内部のから給湯器へのお湯が適正量吸入できなくなることで浴室内のリモコンパネルにエラー632という表示が出て(循環不良のエラー)追い炊きが出来なくなっていたかもしれません。
手にとっているのはほんの一部で後でもう少し大きなかたまりが風呂釜洗浄時に出てきていました。
湯ドロや湯垢もかなり付着しています。
左の下の方に繊維の大きなかたまりが出てきました。
お湯の翌日再利用は、入浴によって開いた毛穴から皮脂や汗が溶け出し、その汚れたお湯を翌日追い炊きによって温めなおすため、追い炊き配管内部には一晩寝かせて雑菌などが大量に繁殖したお湯が通過するため汚れの量も当然多くなります。
残り湯の再利用はお水の節約にはなるのですが、電気代も自動湯張りの場合と追い炊きで翌日沸かし直すのを比較した場合、給湯器の燃焼時間が追い炊きの方が長く時間がかかるため結果的にはそれほど変わりません。
衛生面で考えれば、これはもう間違いなく毎日お湯を交換することをオススメします。
一晩浴槽のお湯を放置すると、入浴した家族の人数によって更に差は大きくなるのですが、雑菌数が約1000倍も跳ね上がり、そのようなお湯にふろ水清浄剤を入れて一見見た目がキレイでも雑菌の数が減るわけではありませんし、翌日最初から汚れたお湯に入るというのもお肌や健康にもいいことは一つもありません。
追い炊き配管内部にもより多くの汚れや雑菌を増やす結果となってしまうため、やはりオススメできるものではありません。
洗浄後は安心・安全な2RLUまで数値を抑えることができました。
今回はたまたま洗浄前の数値が低かったのですが、たった一晩で浴槽内の暖かい状況だと1000倍にも雑菌は繁殖しますので油断は禁物です!
洗浄後は湯ドロや底に残った砂のような汚れも全くなくなったことで今日から安心してご入浴いただけます!
免疫力の低い乳幼児や高齢者のいらっしゃるご家庭では、特に翌日のご入浴によるお湯の再利用は控えて、どうしてもお湯がもったいないということであれば、翌日ではなく雑菌が繁殖する前のその日のうちに洗濯などに利用されることをオススメします。
世田谷衛生環境ラボでは、毎日利用するお風呂の清潔感や見た目のキレイさはもちろんのこと、ATP測定器という計測機器を使って配管内部の洗浄前後の水質検査を行い安心安全も同時にお届けしております!
風呂釜洗浄(追い焚き配管洗浄)や浴槽裏の高圧洗浄・まるごとひっくりかえし洗浄のご依頼・ご相談は
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