世田谷区 築15年 クエン酸を入れての追い焚きにはご注意ください!
築15年で、最近黒い汚れが湯張り時に出てくるようになったので洗浄をお願いしたいとご依頼いただき世田谷区のご自宅にお伺いさせていただきました。
お電話で症状を伺った際には、よく入浴剤をお風呂に入れてますとのこと
たまたま訪問時に、朝風呂用に入れてあった昨夜の残り湯があったのでATP測定をさせて頂いたところ、やはり芳しくないスコアーがorz
このATP測定器を使って、検出されるスコアーの中で、レジオネラ属菌の検出率がぐっと高まる境界数値があるのですが、
その数値がズバリ『80RLU』
しかし、残り湯から検出されたスコアーは
実にその130倍もの汚染された数値だったのです!
ハッキリと申し上げると、入浴後に一晩経過したお湯は衛生的ではないのです!
数値の大小はありますが、一晩寝かすとこうなってしまうのです
ノーリツ製のリモコンパネル
洗浄前に配管内部のお湯を測定すると
『2058RLU』
これでも、ずいぶんとスコアーが下がったように感じますが、それでも危険値の25倍もオーバーしているのです。
なんとなく循環アダプターのフィルターも汚れが蓄積しているような気がします。
内部を分解してみると
タンパク質やバイオフィルム(生物膜汚れ)がいっぱい
しかし、洗浄中も、お客様が最も気になっていらっしゃる黒い汚れもかなり多く見られました!
この黒い汚れの正体ですが、汚れというより給湯器内部から出てきているゴムの破片である可能性が高いです。
汗や皮脂などからなる、タンパク質による汚れもかなり多く見られました。
育ち盛りのお子様などがいらっしゃるご家庭で特に多く見られる現象です!
しかしながら、この黒いツブツブも相当数出てきています。
よく見てみるとかなりの数です!
入浴剤を利用することによる身体へのメリットは大きく、血行も促進され、代謝も良くなり、入浴後の保温効果も高く湯冷めしにくいなど効果がとても高いのですが、
中に含まれる成分によっては使用上の用法を間違えると、給湯器内部や風呂釜内部にダメージを与えることもあるため注意が必要です。
最近ではお掃除でもクエン酸の効果をよく耳にしますが、お風呂に入れて追い焚きを多用すると、給湯器内部の金属片(銅サビ/緑青)やゴムパッキンなどが出てくるようになったケースは多数報告されていますので、クエン酸を使用される場合は追い焚きなどはあまり利用せず、入浴後に配管内部を軽く洗浄するなどの保護するためのお手入れはとても重要です!
その後も、何度か洗浄を繰り返してようやく黒いゴムパッキンと思しき汚れもずいぶん軽減されましたが、取り除くのに長い時間を要し、難儀しました!
何度か洗浄を繰り返し、ようやく安心してご入浴いただける安全値にまで数値改善しました。
この様な結果が意味するところは、黒い汚れは人体に影響を及ぼす汚れではないと言うこと!
とはいえ、湯張り時に黒い汚れが出るのはやはり不快ですよね!
この様な黒い汚れが中心の洗浄には通常の洗浄の2倍〜3倍近く時間がかかります。
そのため、同様の症状で施工をご依頼いただく場合は、時間にゆとりのある日をお選びいただく様オススメしております。
このような症状が出た場合に利用されている機種のメーカーさんへ問い合わせることがあるのですが、その際にも入浴剤を使用している場合は、その入浴剤とゴムが反応して剥がれて出てくるというケースは過去にありましたとの回答をいただくケースも多いため注意が必要です!
黒い汚れにお悩みで、一度もプロによる洗浄を行ったことがない方には、一度試してみる価値はあると思いますので、まずはご相談ください。
風呂釜洗浄(追い焚き配管洗浄)や浴室清掃のご依頼・ご相談は
世田谷衛生環境ラボ
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